kpilglim

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自律神経失調症と正面から向き合う話

こんにちは。

kpilglimです。

 

今日は、おそらく2,3年前の自分なら

他人に絶対に言いたくなかったことについての記事です。

 

タイトルにある通り

実際に私が経験した自律神経失調症

それに向き合う話になります。

 

ものすごく長いので、

お時間のあるときにどうぞ ^ - ^

 

※過去に記事にしていましたが

読者の方がおられない頃に書いたものであること

興味のある方に読んでいただきたい気持ち

すごい見にくい記事だったことから

改訂・更新させてもらいました。

 

ではスタートします!!!

(ここから敬語じゃなくなったりしますがお許しください...)

 

 

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大学受験勉強のため、塾で机と向かい合っていた高校3年11月の夜、突然後ろから机に首を押さえつけられるような感覚。それに気がついたときには、体の震えが、特に首の震えが止まらない。机上の本も自分で取ることができない。その日は友人に本を取ってもらい片付けて帰った。何が原因か全くわからない震えに怯えながら、もうとにかく眠った。これがのちに判る自律神経失調症の始まりだった。

 

この記事では、高校3年の11月から現在まで、自律神経失調症になった私の実体験と、その症状とうまく付き合っていく方法をまとめました。同じような症状で苦しんでおられる方には「なるほど、そうすればいいのか」と思っていただけるような、他の方には「このような症状で苦しんでる人もいるんだな」と少し共感してもらえるような記事を書いたつもりです。もし良ければ一読ください。


目次
1.  自律神経失調症とは
2. 症状とそれに対する向き合い方
  2-1. 大学受験期(1年目)
  2-2. 大学1年(2年目)
  2-3. 大学2年(3年目)
  2-4. 大学3年(4年目) 〜 現在
3. 上手く付き合っていく方法

 

 


1. 自律神経失調症とは
人間は、誰しも知らないうちに自然と呼吸し、食べたものを消化し、血液を循環させている。このような機能をうまく働かせているのが自律神経である。自律神経は活動時(昼間)に活発になる交感神経と安静時(夜間)に活発になる副交感神経からなる。この2つの神経バランスが乱れる状態やその症状を自律神経失調症という。その原因としては、不規則な生活や過度なストレスが主に挙げられる。

 

 

 

2. 症状とそれに対する向き合い方

2-1.大学受験期(1年目)
話は、私がまだ自律神経失調症の症状が出始める前に遡る。学校の文化祭で皆が大きな建物の中に集まり、出し物や演出を楽しんでいた。私も何も考えずにただそれを楽しんでいた。その一方で、ある知り合いのAさんはたくさんの人が集まる場所が苦手で、呼吸が苦しくなったりしていた。正直そのときの自分は「こんな楽しい時間なのにな、かわいそう」と思っていた。

 

 

それから数ヶ月後、冒頭で述べたように自分の身に異変が起きた。おそらく原因としては勉強時間の増加による睡眠不足と睡眠の質の低下である。1日中勉強したあと、毎夜寝る前に1時間以上CDで英文を聴きながら文章を読み、自分もCDの音声に合わせて声を出して読むと言う作業をしていた。今思い返せば、ロングスリーパーの自分が数時間しか寝ていなかったし、大量の英文を読み続けた後そのまますぐ寝ていては目も脳も休まるはずがない。

 

 

症状が初めて出た次の日の朝、なんとか起きて塾に向かい勉強していたが、グループ面談の時間に、昨日の感覚を思い出して気分が悪くなり即帰宅した。このとき、初めて人と話すことに怖さを覚えた。「人前であの震えが出たらどうしよう」と。実際のところ、両親にはこの症状を打ち明けていたためか、家でご飯を食べたりするときなどは比較的落ち着いて過ごすことができたが、この症状を何も知らない人の前では少し震えたり怯えることが多かった。

 

 

そして、私が知り合いのAさんと同じような経験をすることになったのが、塾の全体ミーティングである。100人くらいが出席するミーティングの途中で、首を押さえつけられるような震えがいきなり現れたのである。居ても立っても居られず、部屋を抜け出して誰もいない場所に座り込んだ。

 

 

それからというもの、毎回のように震えが出るようになった。ただ椅子に座って話を聞くことすらままならないのが、自分でも腹が立ち、本当に自分が嫌いになった。他人が当たり前のようにしていることですら自分はできなくなったんだなと言う失望感とともに。それと同時にAさんの苦しみを心から理解できたような気持ちになった。Aさんに対して「かわいそう」と感じたことを恥じた。

 

 

結局、睡眠は多めにとるようにしたものの、大学受験が終わるまで症状は改善されず、だいたい状況をまとめると次のような感じ。

 

・勉強しているときや大勢の集まる場で体が震える
・症状を知っていない人の前ではしんどくなりやすい
・夜中に過呼吸になることもあった
・試験の際は処方薬で一時的に乗り切った

 

 


2-2. 大学1年(2年目)
こんな状況で第一志望校は全然ダメだったが、なんとか大学生にはなれることになり、地獄の受験期が終わった高3の3月。とにかくしんどいことを忘れるために、友人と旅行に行ったり、スノーボードに行ったりした。すると、体を動かすと症状のことを忘れて今までの元気な自然体の自分でいられることに気がついた。ここから体調はかなり良くなっていった。

 

 

大学の入学式で人がたくさんいる状況でも、不安はあったものの普通に座ったまま式の終わりまで出席できた。大学の講義も普通に受けて、新たな友人もできた。地獄のような状況から抜け出し、体調が優れてきた理由をまとめると、次のような感じ。

 

・睡眠をしっかりとるようにした(最低6時間)
・なるべく0時になるまでに寝た
・寝る前に活字を見過ぎないようにした
・リフレッシュする時間を取り入れた

 

要は睡眠をかなり重要視したということ。これを継続したおかげか、冬になるまではかなり好調に過ごすことができた。ただし冬は寒さのせいもあり、自律神経のバランスが乱れやすい時期らしく、その噂どおり「ちょっとしんどいな」とか「少し震えるな」という感覚があった。なので、かなり厚着をして寒さをなるべく感じないように対策をしていた。

 

 

とはいえ、大学1年は自分でそれなりに対策をして、かなり体調としては良くなってきた。このまま良くなってしんどかった症状も忘れられそうだなと思いはじめていた。(が、またしんどくなるのです。)

 

 

 

2-3. 大学2年(3年目)
大学2年も、冬前までは調子は良かった。しかし寒くなってきた頃から地獄が再来した。始まりは大学仲間と食堂でご飯を食べていたとき。味噌汁を飲もうとしたときに例の首の震えがきたのだ。一気に全てを思い出した。それなりに規則正しい生活をしていたし、もう何も起こらないと思っていたから、本当に心が折れた。やっぱり治らないんだなって。それから味噌汁のような汁物はあまり飲まないようになった。

体調が不安定な中、地元の成人式に出席した。懐かしい人に会えることは本当に嬉しい思いだったが、自律神経が乱れている自分にとっては苦痛だった。カメラを向けられては震えを繰り返した。誰にも気づかれないように努力したつもりだが、気づかれていたかもしれない。

 

・突然首の震えが再来した
・食事に影響が出た
・成人式でもカメラを向けられると苦痛だった
・体調が良くなっていたところだったので心が折れた

 

 

この時点では、結構本気でもう普通に生きるのは無理かも…と感じていた。しかし、これから出会う恩人との出会いで決定的に自分の中の自律神経失調症への考え方が変わり、自律神経失調症とうまく付き合う方法を自分なりに見つけることになる。

 

 

 

2-4. 大学3年(4年目)〜現在

その恩人は、自宅近くの心療内科の先生である。今思い返すと、もっと早くにいくべきだっただろうと自分でも思うが、心療内科に行くのは案外勇気がいる。それでも自分の心を見つめ直すことで、もしかすれば自律神経のバランスが整うきっかけになるのではないかと僅かな希望を抱いて行くことにしたのである。

 

 

そこで出会った先生(のちの恩人)に、私の症状の全てを話した。それに対する先生の言葉を簡単にまとめた。

 

日本のプロ野球4番バッターに血液型がA型の人はほとんどいないんだよ。君もA型でしょう?(はい、A型です。笑)どういうことかというと、A型の人は真面目で神経質だから、一つの過ちや失敗からガタッと崩れてしまうことが多い。だから、4番バッターって三振などの失敗も多い中で結果も出さなければいけないから、神経質に失敗を引きずるタイプの人には向いてないんだよ。ちなみに君の症状の場合で説明すると、まず大学受験の勉強中に自律神経のバランスが完全に崩れたことで震えが生じた。それに対する不安感を拭い去ることができないまま、ミーティングなどの公共の場で震えてしまう。するとさらに不安感が増す。つまり、
震えや体調不良などの失敗 ⇄   不安 
という負のスパイラルになっているんだよ。
では、A型の人や神経質の人が一度失敗したら、もう戻ってこれないかって?それは違う。この負のスパイラルから抜け出すには“成功体験”を積み重ねることが必要になる。要するに、震えた日を不安になるんじゃない。震えなかった1日を大切にすれば良い。『今日は元気に過ごせた!』という成功体験を積み重ねることに注目したらいいよ。

 

 

 

たった30分くらいの面談だったが、この言葉が自分の胸に突き刺さった。なぜなら、楽に生きる考え方をようやく知ることができ、真っ暗闇のトンネルの先に一筋の光が見えた思いだったからである。

 

 

この日から、今まで不安感などのネガティブしかなかった心の中に、『今日はよくやったな!自分!』というポジティブ要素をどんどんつぎ込むようにした。他にも、楽しいと思えることに費やす時間を積極的に増やした。すると、みるみるうちに体調が良くなっていったのである。

 

 

そして大学4年、自分にはやりたい研究があり、大学院を受験することを決めた。正直、大学受験の頃のしんどい記憶が蘇った。けれど、あの時とは決定的に違うことがあった。自律神経のバランスを崩さないように過ごす知識を手に入れていた。今までの自分なら、「もっと勉強しろよ」とか「もっと努力しろよ」という心の声にしたがって、夜中もダラダラと勉強していたが、夜寝る前には絶対に勉強しないようにした。逆に好きなアニメを見たり、リラックスする時間を設けた。すると、日中の集中力がアップして効率的に勉強することができた。

 

 

その結果、1年近くの勉強期間にも関わらず特に震えたりしんどくならずに、志望した大学院の試験にも合格できたのだ!!!面接のある試験だったので震えてしまうのではないかという不安もあったが、なぜかものすごく冷静に受け答えすることができたのである!長期の努力期間にも関わらず自律神経をほぼ乱すことなく乗り切ったことは、最も大きな“成功体験”の一つになった。

 

 

 

3. 上手く付き合っていく方法

最後に、自律神経のバランスをなるべく乱さないためにできることを、私の経験をもとにまとめます。

 

・睡眠時間をなるべく確保する(私の場合は6時間以上)
・0時以降など深夜に活動することを控える
・寝る前に文章を読まないようにする(教材や本、パソコンなど)
・寝る前はリラックスできることをする(私はボーッと好きなアニメを見たり、ストレッチしたりです)
・ネガティブな心を持つくらいなら趣味や好きなことなどの楽しいことを考える
・上手くいった“成功体験”を大切にしてそれを積み重ねる
・しんどくなったときはよく休み、誰かに相談する

 

 

正直、当たり前なことばかりかもしれません。しかし、私もそうだったように真面目で神経質な人ほどオーバーワークをしてしまいがちです。そして、もし自律神経のバランスが乱れたとしても、絶対にそれを良くする方法はあるはずです。私が心療内科の先生の言葉で立ち直れたことからしても、人に相談することは何より大切だと私は思っています。

 

 

とはいえ「最近、自律神経がおかしくてしんどいの」と言っても「気持ちの問題でしょ」と言われることが不安で、他人に相談できない方もおられると思います。正直私はそう言われたこともありますし、それを言われると本当に辛いです。

 

 

でも、わかってくれる方が必ず現れると信じて相談してみてください。私も、最近はいろんな人に自律神経の話をするようにしていますが、結構同じような悩みを抱えている人はいるようでした。みなさんそれぞれ苦労してるってことですよね。それを知るだけでも少しラクになれます(^_^)

 

 

また、周りに最近しんどそうだなっていう人を見かけたら、話を聞いてみてあげてください。もし向こうから「最近なぜかしんどいの」という相談を受けたら、「気持ちの問題でしょ」ではなく、その理由や休みの提案をしてもらえると、私的にはものすごく嬉しいな〜と思います。

 

 

大変長くなりましたが、自律神経失調症と正面から向き合う話をしてきました。自律神経のバランスの乱れに悩む人だけでなく、みなさんの心の中の一つの考え方や参考になれば良いなと思う次第です。

 

 

あ、現状ですがときどき疲れるときはありますが

基本的に元気にやらせてもらってますので

ご心配なく!!!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました(^_^)